2015/12/03

納豆菌をつかった「生きている衣類」/ BioLogic

MITメディアラボのタンジブルメディア・グループ「BioLogic」が進めるのは、納豆菌をつかった「自立的に動く衣服」。
納豆菌は空気中の水分に触れ、松かさのように広がる(湿度によってその広がり方は変化し、時に元のサイズの1.5倍にもなる)。このふるまいを利用し、MITのリーニン・ヤオはシューズメーカーのニューバランスやRCAのデザイナーらとともに、「セカンドスキン」という衣服を生み出した。着る者の体温や湿度が高まると、呼吸をするという。
ヤオたちは、納豆菌をバイオフィルムへと変え、それをスパンデックス繊維(※伸縮性に優れた弾性繊維)の上にプリントした。このプリントは、例えばフィルムを生地の表面にむらなくプリントすれば、生地は収縮する。


BioLogicの場合には、MITのチームは天然の納豆菌を使用しており、「不自然」な動きをするよう組み替えられてはいない。しかし、ヤオが見据える未来では、デザイナーがDNA構造を組み替えてより複雑な機能を持たせられるだろうと想像されている。
例えば、生物発酵物質によって生地や植物を発光させる。あるいは汚染物質を補食するバクテリアを衣類に織り込み、汚染された大気を吸収・消化させるのだ。

これはまだ未来の話だが、衣類はもはや着るだけの存在ではなくなってきている。


参照:http://wired.jp/2015/10/29/when-you-sweat/(WIRED)





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